
アメリカのカジノ王について
シェルドン・アデルソンという人物を知っているでしょうか。彼はアメリカのカジノ王の異名をもつ、ギャンブル場の経営者になります。世界的に有名なラスベガスのカジノや、今では巨大なギャンブル市場を持っているシンガポールでギャンブル施設を経営していることで知られています。日本における公営ギャンブル施設の建設にも彼が大きく関わっていることがニュースになっているほどです。今回は彼の経歴と人となりを掘り下げていきたいと思います。
シェルドンはアメリカのボストン郊外で貧しいユダヤ系移民の子供として生まれました。彼は貧困のため幼少期から様々な仕事をしていました。新聞配達をしたりキャンディーを売り歩いていた時代もあったそうです。大学卒業後は化粧品や氷解スプレーを営業する職業に就きましたが、60年代になると自分でビジネスを始めて一念発起し、チャーターツアー会社をおこしたそうです。結果的にこの事業は失敗しましたが、80年代に入ると友人たちとラスベガスでホテル兼カジノ施設を買収したのです。この経営は周囲の意に反してとても順風満帆に進み、後にその功績がたたえられ、中国のマカオやシンガポールのマリーナベイ地区にカジノを建設する際のアドバイザー兼経営者となりました。